正社員を辞めて専業主婦、私は退職を後悔しているか?今になって思う働き方について
2018/02/06
現在フリーランスな私が、今までどんなふうな職歴があるのかについてはこちら。
≫≫私の職歴まとめ
サクッとではあるんですが、正社員をやめたことについて書いてます。
「育休を取らずにやめてしまった」方や「正社員経験はないけど正社員になりたいと思っている」子育てママに
少しでも参考になればと、正社員をやめたときのことを少し。
スポンサーリンク
目次
子どもがいて正社員で働くということ。大変さと充実が混在した
育児と仕事の両立というのは、ある程度の年齢や環境になった女性であれば少しは頭をかすめること。
もちろん会社によって環境は違うし、考え方によっても違う。
そういう「人によって違うよね」ってとこはさておき、
ここでは私が感じたことを、できるだけ包み隠さず書いてみようかなと思います。
まずもっての前提ですが、
・わが家は典型的な核家族であり、頼める実家はかなりの遠方
・旦那さんのサポートは皆無(激務のため)
・育休復帰者はまだ数える程度(前例は少ない)
・短時間勤務は子どもが3歳になった翌月から使えない
私が第一子を出産したときの状況はこんな感じ。
もう10年ほど前のことなので、働くママは今ほどはいなかったように思います。
私にとっての働くこと。子どもを生んでも仕事をしたかった
私は紹介予定派遣から正社員になっているので、
いわゆる「バリキャリ」と呼ばれるような総合職女性ではありませんでした。
それでも仕事は好きで、やりがいも感じてたんですね。
自分がこの仕事に向いてるって自負もありましたし、
辛いことだって理不尽なことだってもちろんあるけど、それでも楽しかったです。
一般職の営業職という、その会社内では少数派の存在。
保守的(だったのかは分からないけど)で、「女性は事務仕事でいいよ」という雰囲気の中で営業職をしたいと申し出ました。
将来、行きたい部署とかあったりして。そのための研修とか行ったりして。
「総合職になりたいなら口利きしてやろう」とか言われたりして。そんな中での妊娠でした。
計画妊娠?いや全然そんなことなかった
晩婚化が叫ばれる昨今、私は20代後半で出産してるので、まあまあ早いほうか。
「将来のキャリアを考えるなら、計画的に妊娠しなきゃ」
とか全然考えてなくて、予想外の妊娠だったんですよ。
正直、嬉しい♪キャピ♪というよりは、仕事…どうしよ…という感じ。
(ならちゃんと計画しろよって意見はさておき)
まぁただ、こういうのはタイミングなんだとも思っていたので、産休と育休を取らせてもらうことになりました。
産休取るのに一騒動
今思うと「よく言えたな」と思いますが、私、遠方での里帰り出産&妊娠中毒症だったんですね。
だから通常の産休に有給をプラスして、かなり早めにお休みに入りました。
「有給取らせてください」←なんか、今なら言えない。
きっと、上司も「なんだよこいつ」だったんでしょうね。
「退職も視野に入れてみたら…」ということを言われました。
私「笑)やめないです。」←今なら言えない。
育休明けの職場復帰。「なんか違う」だった
育休明けでも、仕事内容が変わるわけではありませんでした。
ただ変わったのは、全てにおいて「補助」になったということ。
私がとった産休育休は、全部で1年半くらいでした。
その間に、女性の営業職候補というのが増えてまして、私はその補助になったんですね。
営業の数字は私には持たされません。
私の仕事は、
「新しいお客さんを見つけて」「アプローチを重ねて」「他の社員にふる」
こちらの記事でも少し話してるんですが、
≫≫私が走ったのはマミートラック。ワーママの働きやすさを選べる時代になればいいと思う
「あなたと他の社員は、同じテーブルにはのせられない」と言われたのもちょうどこのとき。
短時間勤務者はそのときはまだとてもめずらしい存在で、扱いに困ってたってのもあるのかもしれないです。
それか「同じ評価テーブルじゃないから、気をはらなくてもいいよ」という気遣いか?
分からないけど。
育休明けの仕事は子育て経験が活きた
育休明けの仕事は「子育て経験ってスゴイな」と思う場面が多々ありました。
何と言っても、新人さんに腹がたたない!むしろかわいくさえ思える!
私は元々せっかちなタイプなので、ゆっくりな人は苦手な部類に入るんですよね。
出産前は本当にそうでした。ゆっくり喋る人とか、本当に苦手だった。
それが育休明けは、全く腹がたたないのね。不思議なことに。
ぐずらないだけ、いい。
日本語が話せるだけ、いい。
コミュニケーションが取れるだけ、いい。
「もう、そんなことだから本当はダメなんだけどなー」と思いつつ、フォローできるようになりました。
私はなぜ正社員をやめたのか
表向きには、
・短時間勤務を取れる時期が終わるけど、フル残業は無理だった
・旦那さんの転勤辞令の内示が出た
本当の本当の、本音の部分では、
子どもを預けてフル残業しながら1人で働くほどの意義を感じられなかったからです。
きっと、働き続けようと思えばできないことはなかったはず。
子どもは24時間保育園に預けることもできた。(空きがあった)
私の会社の家賃補助を利用すれば、単身赴任も可能だった。
それでもそうしなかったのは、そうまでする意味が私の仕事には見当たらなかったからです。
私は「自分のしたい仕事」の自我を通すほど働くことに前向きになれず、
子どもを犠牲にしている罪悪感はあって、
「今の自分の業務」と「これからの子どもの負担」を天秤にかけると子どもに傾く。
(´・ω・`) 会社がさ、もっと私に「やりがい」をくれたらさ。
(´・ω・`) 会社がさ、もっと私に「働きやすさ」をくれたらさ。
でも、そういう状況でしか働けないのも私だったんですよね。
どっちも求めてどっちも手に入らなくなるというか、なんか分からないけど。
不平不満は一人前に言うという。
正社員をやめて後悔してる?ちょっとだけはしてる
私が退職したあたりから、世間の流れは変わってきたように思います。
子育て主婦への無関心から過剰な気遣いへ、そこから働きやすさへ。
資生堂ショックとか、その流れの典型例ですよね。
単に「育児と仕事の両立」というだけでなく、母親が自分で働き方を選んで、自分にとっての働きやすさを選べるという。
もちろん会社によりますよ。会社によりますけど、きっと変わっていくんだろうなと思う。
そんな中で、正社員をやめて後悔してるか?と聞かれると、「ちょっとしてる」
「してない!」と言いたいところだけど、やっぱりちょっとは後悔してます。
あのまま働いてたら、今はどんなふうになってたかなぁと。
今の働き方が嫌だってわけじゃないですけど、やっぱり思う。
もう少し上手くやれてたら、今頃なにか変わってたのかもしれない。もっと、もっと、と。
子どもを育てながら正社員で働くということ
私は今、在宅仕事(フリーランス)なんですが、子どもを育てながら正社員で働いた経験は、代えがたいものがあります。
金銭面でもそうですし、自分の変化に気づけたという面でもそうです。
まだまだ実感できるとこまでは難しいのかもしれないですが、
「成果は出します!でも残業はしません!」
と言える会社も増えてきてるんじゃないのかなぁとも思ってます。
子どもがいると、物理的にできないことが増えます。
ダイバーシティーダイバーシティーって言ってる部署の人が全員子どもいないとかね。
全然、多様な人材じゃねぇじゃん!と。偏りまくってんじゃん!と。
きっと今、子育て中の主婦を採用しようとしている会社は、
こういう「働きやすさ」を考えている会社なんだと思います。
そしてそういう会社で働けるっていうのは、とても幸せなことだとも思います。
子どもを持つことで「できる」「できない」が明確にできてきて、
「できない」を少しづつ許容してくれる会社であれば、きっと長く働くことができるはず。
正社員を希望している主婦の方が、自分にとっての働きやすさを実現できる会社が見つかればいい。
そう思う。