派遣で長期間は働けない?契約期間と更新と抵触日の関係
2017/07/19
「派遣…?!派遣なんていやだ!」
こう考える人の多くが、派遣の不安定さを理由にあげるのではないかと思います。
正社員=安定、派遣社員=不安定
この考え方って根強くて、その原因の1つとなるのが「契約期間がある」ということ。
派遣の契約期間と契約更新って何?長く働けないの?
こういう疑問についてまとめてみました。
派遣では長く働けないのか?契約期間と更新、抵触日について
派遣の契約期間で多いのは、「3ヶ月・6ヶ月・1年」など。
派遣の契約で最も多いケースは、最初に1ヶ月勤務で契約を結び、
その後3ヶ月単位で更新を重ねていくものです。
期間に関しては派遣会社によって異なる場合も多いと思いますが、
かつての派遣ドラマでも3ヶ月毎の更新がありましたよね。
一番オーソドックスなのは、3ヶ月での雇用契約なのかもしれません。
ただ3ヶ月の契約期間と言っても、すべての人が3ヶ月で終わりというわけではなく、
派遣先企業との話し合いの結果、更新を繰り返して長く働けるという場合もあります。
というよりも、何も問題がない場合は、
更新を繰り返していくパターンのほうが多いんじゃないでしょうか。
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抵触日との関係
抵触日についてはこちらの記事で詳しくまとめています。
≫≫人材派遣の「抵触日」とは?派遣社員として働き始める前に知っておこう
ザックリとまとめると、「同じ職場で3年以上は働けない」というのが抵触日。
例外はありますが、所属している同じ課のままで働けるのは、基本的には3年です。
なぜ抵触日があるの?
これは元々、派遣労働者の雇用安定の観点から決められたもの。
「3年も働くんなら直雇用しようぜ」という。
ただ最近では、派遣としての仕事が自分の「働きやすい環境」であることも多いです。
イヤイヤ派遣で働くのではなく、好んで派遣で働く場合も多い。
子育て中の主婦層なんて、特にそうですよね。派遣のほうがいいのにって。
抵触日を過ぎたらどうなる?
厚生労働省では、
・派遣先への直接雇用の依頼
・新たな就業先の提供
・派遣元での派遣以外の雇用機会の確保と機会の提供
・教育訓練や紹介予定派遣など雇用の継続を図るための措置
などの措置を、3年を過ぎた派遣労働者に対して行わなければいけないとしています。
派遣労働者として同じ職場での就業が3年を過ぎると、
まずは直接雇用をどうするか?
次に、直接雇用されないなら新たな就業先の紹介をしてもらうか?
さらには、職業訓練などの案内などなど。
抵触日はあくまでも「同じ職場(課)で3年以上は働けない」というものなので、
派遣として働けなくなるというわけではありません。
派遣としての働き方を重視するのか?働く場所を重視するのか?
派遣として長く働きたいと思う場合、それが何を重視してのことなのかを考えておかなきゃです。
・仕事先を探す手間を思ってのことなのか
・その派遣先で長く働きたいのか
・あくまでも派遣としての働き方を重視するのか
それによって、就業中でもアプローチの仕方が変わってくるかなと思います。
例えば、3年経過後にその派遣先の契約社員として直接雇用された人もいますし、
部署異動ということで、働き続ける人もいます。
一方で、同じ業種の他の派遣先を紹介して貰う人も。
「安定」ならば直接雇用のほうがいいのかもしれないですし、
「派遣としての働き方」を重視するなら、次の派遣先を紹介してもらうのもいいかもですし。
派遣は仕事が見つかりやすいですし、働き方も主婦には合ったものが多いです。
その分、「3年」という区切りがあるので、
長期的に同じ場所で働きたいというかたにはデメリットになることも。
もし将来的に正社員を望むのであれば、紹介予定派遣という働き方もあります。
≫≫ブランクありでも正社員になりたい!そんな主婦に紹介予定派遣をすすめる理由
自分が働く上で何を重視するのかということを、考えるきっかけになればです。