仕事をしたいと思うのは子育てから逃げたいだけなのか?主婦が働く理由とは
2017/07/19
子育てをするのは主に、母親の役目である。
そんなふうに思っているわけではないけど、実際に子育てをしているのは主に母親です。
わが家の場合もそうで、旦那さんと子どもだけの時間は1週間のうち数時間あればいいほう。
私と子どもの組み合わせの中に、旦那さんが「入るときもある」というくらいです。
専業主婦で子どもが小さい、だけど仕事がしたい。
そういうときに母親が思うのって「子育てから逃げたいのか?」っていう罪悪感もあるわけです。
仕事をしたいと主婦が思うのは、子育てから逃げたいだけなのか?
いや、きっとそれもあるけど、それだけじゃないと思うって話。
目次
働くことは育児放棄願望があるわけじゃない。母親の気持ちが大事
私は第二子妊娠を機に正社員は辞めてしまったんですが、
本当に赤ちゃんだったときを除いて、ほぼずっと何かしらの仕事をしています。
在宅勤務がメインだったので自宅にはずっといましたが、
「仕事をしている」「仕事をしないといけない」という意識はずっとあるんですね。
もし在宅のお仕事がなくなったら、またすぐに次の仕事を探すと思います。
で、私はなぜ主婦で世話が必要な子どもがいながら、それでも働きたいのか?
(´・ω・`)「子育てから逃げたいだけじゃないの?」
はい、そうですね。
「逃げたい」は違うかもですが、こういう気持ちはたしかにあります。
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母親には居場所が必要。「仕事」は「居場所」である
前にある芸能人の方が
「昔は8人や9人子どもを生んで、母親1人で育ててたんだ!」
っていう感じのことを(うろ覚え)言ってたんですよ。
「だから1人や2人子ども産んだからって、しんどいとか言うなよ」と。
まぁたしかに、と思う反面で、その時代とは状況が違うじゃん?と思うわけです。
重要なのは、「母親の居場所の有無」ではないかと。
二世帯で住んでいるとかなら別かもしれませんが、核家族で実家は遠方である私。
専業主婦として(仕事退職して)赤ちゃんを育てていると、
母親の居場所って「赤ちゃんがいる自分の家」一つだけであることも少なくないんですよね。
思ったような反応が返ってこない子ども。
自分で時間をコントロールできない生活。
大人と会話することが非常に少ない生活。
母親だって常に余裕があるわけじゃないですしね、初めての育児なら不安だらけです。
一時的なものですけど、初期の唯一の母親の居場所ってのは安らげる場所ではありません。
いや、もちろん子どもはかわいいですよ。
でもそれとこれとは話が別っていうか。
母親には、自宅以外の居場所が必要です。
それはママサークルとかでもいいし、習い事でもいいし、なんでもいい。
子連れだと居場所にならないって人は、難しいかもですけど。
「仕事をする」というのは「母親の新たな居場所を作る」ってことです。
居場所が増えると、気持ちに余裕ができる。
そのために「働きたい」と思うのは悪いことじゃないじゃんか、と思うのですよ。うむ。
居場所は自宅でも作れることを知った
私は今在宅なので、正確には「新たな場所」はないです。
自宅勤務なので、全部が家の中で完結します。
それでも、仕事をすることで居場所はできたなって思うんですよ。
それはメールだったり電話だったり、他愛のないことですが
「仕事相手としての私」と接する人間が、パソコンの向こう側にいるからです。
もちろん、外で働いたほうが気持ち的にはリフレッシュされるのかもだけど。
私にとっては十分、「子どもを抜きにした私」を接する人がいるってことは居場所になりえます。
なんとなくね、こう、存在意義が増えた感じがします。
そんなに育児は大変か?
よく言われちゃうことだと思います。「そんなに子育て大変?」
私は保育園に預けるのはかわいそうって気持ちが拭えないタイプで、
第一子の保育園時代は、「預けるのやだな」だったんですよ。
≫≫「保育園はかわいそう」それは間違いじゃないが実は重要でもない。ママは気持ちを楽に持とう
んで、保育園ママの中には、「預けたいから働く」という人もけっこういたんですよね。
私とは考え方が違いますが、それも間違ってないと思ったんですよ。
だって、子どもは個人差があるし、感じ方も人それぞれ。
大変かどうかなんて、その人になってみないと分からないじゃないですか。
子育て中でも働きたい理由はさまざま。育児だけが理由な訳がない
私が働いている理由は、「母親以外の居場所を作りたい」というのもありますが、
もちろんそれだけじゃありません。
別に、気晴らしで仕事しているわけではないし、なんとなくでもないし。
(´・ω・`)「経済的に?」
もちろん、経済的な理由もあります。
子どもにはどんどんお金がかかるし、やりたいことをやらせてあげられるお金がほしい。
(´・ω・`)「仕事のやりがい?」
「やりがい」なのかどうかは分からないけど、
自分の好きなことでお金を稼げるというのが、私の自尊心につながっています。
(´・ω・`)「明日はどうなるかわからないから」
かつて一度、旦那さんの会社が倒産?みたいなときがあったんですよね。
そのときに思ったのは、「来週どうなってるかなんて誰にもわからない」ってことで。
何かあったときに、私が大黒柱にならないといけないと思いました。
少なくとも、子どもを育てるためのお金は稼げるようにならないと、と。
これは私が働く理由ですが、人それぞれですよね。
他にもきっと、いろんな人がいろんな「働く理由」をあげるのだと思います。
「子育てから逃げたい」だけで仕事をする人って、きっとそんなに多くなくて、
むしろそれが理由で働ける行動力が素晴らしいです。
働くことは子育てから逃げることだけではなく、自分や家族のためであると思うんですがどうでしょう。
私が子育てから逃げつつ働いた理由
私は第二子妊娠のときに、正社員を辞めました。
んで数ヶ月、まるっきりの専業主婦時代があったんですね。
第一子は3歳、私は妊娠中という状態でした。
第一子の生後間もなくから働いてたから、ママ友なんて一人もいないし。
子どもをどこで遊ばせたらいいかなんて、まったく分からなかったし。
公園に行っても、もうママさんの輪ができていて、入れるほどコミュ能力高くないし。
なんでしょう、私を名字で「〇〇さん」と呼んでくれる人がいなくなり、
子どもはかわいいけど、私の行動範囲はたかだか自宅から数百メートル。
それでも子どもはこの先大きくなって、私の元を巣立っていく。
母親よりも、友だちの比重が大きくなっていくときがくる。
そのとき、私は?
私の人生はまだ続いていくのに、そのときの私は何してる?
今は子どもが小さくて、「母親としての自分」がいるからまだいいですが、
「母親」の役割が小さくなっていったとき、私に残るものはなんだろうと。
怖くなったんですよね。
だから、仕事という居場所を作ろうと。
これが私が働こうと思った、最初のきっかけです。
いいじゃんかよ、悪くないじゃんそう思ったってさー。
子持ち主婦には、外野からの声が大きいときがあります。
でも最終的には、自分と子どもが笑っていられるのが一番いいはずなんですよね。
働くにしても働かないにしても。
気を負わず、「こうしたい」と思ったことをしてみてもいいかなと思います。