ママキック

働きたいブランク専業主婦、ワーママ、仕事をしているママのための情報ブログ

女性の正規雇用は高き壁なのか?働き先のない主婦の記事を読んで思う。ママが働きやすい職場が増えればいい。

      2017/11/30

少し前に、「有効求人倍率が上昇している」という記事が日経新聞に出てました。

≫≫正社員での就職は今がチャンスなのか?求人倍率が増えたからこそ主婦が動くきっかけになる

正社員も人手不足になってきていて、企業は人材確保したいと思っているっていう。

この記事を読むと、女性の正社員へのドアが大きくなったように思うんですよね。

でも11月6日の北海道新聞で、その影にいる女性の記事がのっていました。

正社員になれない非正規雇用の女性について、思うこと。

 

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女性の正社員への道はいまだ険しすぎるのか?私たちに必要なことはなんだろう

11月6日のヤフーニュースにのっていた北海道新聞の記事。

≫≫当たり前の夢、険しい道 正社員になりたい!非正規雇用の女性たち

要約すると、

「家庭の事情で正規雇用されたいのにされない実態がある」

「子育て中の母親が求める働き方ができる職場がない」

シングルマザーの方が、現状をお話されてます。

この方、以前は共働きをしていたそうなんですが、昨年離婚してシングルに。

養育費も見込めない中、子どもを育てながら大黒柱として働いているということでした。

 

んでですね。

前述したように、全国的には求人倍率が上がってきてるんですね。

それはこの記事に出てくる北海道でも同じことのようで

総務省労働力調査によると、2016年の道内若年層(15~44歳)の女性の非正規雇用率は52・9%で

4年連続5割を超える状況が続いている。

一方で、北海道労働局によると9月の道内の有効求人倍率は1・15倍で、

92カ月連続で上昇しているという。

引用:北海道新聞『当たり前の夢、険しい道 正社員になりたい!非正規雇用の女性たち』

にもかかわらず、

若年層の就職を支援するジョブカフェ北海道(札幌)の速水真紀子センター長は

「転職希望者は増えているが、女性に人気がある事務職の求人は圧倒的に少なく、

ミスマッチが起きている」とみる。

引用:北海道新聞『当たり前の夢、険しい道 正社員になりたい!非正規雇用の女性たち』

地域的なこともあるでしょうし(都会だと求人多いだろうし)

記事に出てくる女性の背景が分かるわけではないので推測というか、一般論というか。

 

女性の多くは仕事に不安を抱えてる。解消できるのは自分しかないのかも

「やりたい仕事に採用されない」

「正社員になりたいのに非正規雇用でしか採用されない」

「働きたいけど働ける状態じゃない」

今仕事をして働いている人を含め、

子持ちの主婦は何かしら仕事に不安を持ってるんじゃないかと思います。

いや、分かんないですけどね。私はもう、確実に不安を持ってます。

んで、そういう不安な気持ちは、ともすれば「なんでこうじゃないの?!」という不満に変わる

(´・ω・`)「なんで会社はこうしてくれないの?」

(´・ω・`)「どうして子持ち女性に配慮してくれないの?」

その矛先は会社だったり旦那さんだったり、親だったり果ては日本だったり。

 

でも、その矛先が自分以外のところに向かう前に、なんとかして阻止しなきゃなんですよね。

じゃないと、「不安な気持ち」も「不満を持つ気持ち」も解消されない気がする。

結局のところ、

「会社がこうなってくれたらいいのに」「社会がこうなってくれたらいいのに」

と思ったところで私たち個人には、変えられるほどの力はなくて、

自分ができる限り動いてみて、そこでの変化しか得られないんですよね。

「主婦に働きやすい職場」はその会社が思う「働きやすい職場」なだけで、

自分にとって働きやすいかどうかなんて分からないですしね。

 

私が抱える不安

私は第二子出産のときに正社員をやめて、その後紆余曲折ありましたが

現在はフリーランスとして自宅で働いてます。

「夫:会社員 妻:フリーランス」

ママが家にいられていいよね?という気持ちが大きく頭を占める一方で、

「私の仕事がなくなったらどうする?」という自営業的悩みはいつもチラついてます。

 

今から就職活動しても、おそらく私が採用される可能性は低い。

経験がある職種は残業必須なので、子持ちの私には不可能。

前職以外の業種の経験はないし、勤務時間は限られているし、スキルも資格もない。

「営業経験がある」というだけでは、うまくいってパートだろう。と思う。

私のフリーランスとしての仕事がなくなったらどうしよう。

旦那さんが働けなくなったらどうしよう。

私が大黒柱になる?もしそうなったらならなきゃだけど、怖い。

自分のスキルと、その責任のバランスの取れなさ具合が怖すぎる。

 

今の現状に不安はなくても、将来的には不安があって、

「もしこうなったら」っていう予測をはじめると気持ちが揺れる。

きっと多くの女性は、こういう不安を抱えながら仕事と向き合ってるんだと思う。

女性だけじゃなくて、男性もそうなのかもだけど。

 

「やりたい仕事」「好きな仕事」と生活すること

何十年もたって私の子どもが労働力の主力になるような時代。

そのときにはきっと、多くの仕事が機械化されて人間の仕事は変わってるんだろうと思います。

それこそ、ドラえもん的な感覚ですよね。私にとっては。

でもだからこそ、「好きな仕事」「やりたい仕事」でしか働けないんじゃないかと思うんですよ。

好きなことを見つけるべきだし、それをお金に変えられる方法を探すべきだと思う。

 

ただ残念ながら、今はそういう時代にはなりきっていなくて、

「子どもがいる」「大黒柱である」「生活費を稼がないといけない」

そういう場合に、「選んではいられない」という現実があるのだと思います。

どれだけ子どもが「今日はママと一緒にいたい」と言っても、仕事を休んだら生活できなくなるし、

職場への責任も少なからずあるはずだし。

そう思うと、私が基軸にしているこの言葉。

預ける経済的、心理的コストが大きければ大きいほど、

「そうまでしてやる意味がある仕事かどうか」が頭をもたげ、

常に「この時間があったら子どもになにをしてあげられるか」を意識するようになっただけ

引用:『働くママと子どもの「ほどよい距離」のとり方』中野円佳

これも、本当はこう思えること自体が幸せなことなのかもって思うんですよね。

本格的に切羽詰まってくると、経済的コストも心理的コストも関係なくて、

「仕事をしている時間」と「その時間で子どもにしてあげられること」のバランスが取れていなかったとしても

それでもお金を稼ぐために働くことを優先させなきゃになる。

 

もしかしたら、特別なスキルがあればこんなことを考える必要はないのかもしれない。

専門的な資格を持っていれば、自分の条件ありきで仕事を選べるのかもしれない。

でもそんなタラレバ、必要性がわかったときにはイマサラ状態になってることもありますし。

そうか。

このループで、「社会がもっと変わってくれたら」となるのかもしれない。

 

せめて綺麗事を言っていたい。主婦が働きやすい社会になればいいと思う

現時点での私が、とりあえずは「明日の食事に困っていない」から言えることで、

「来月の給食費をどうやって支払うか」を考えなくてもいい状況だから言えるのかもしれないですが。

せめて今は、綺麗事を言っていたい。

 

資生堂ショックをはじめとして、世間は「働く子持ち主婦」の労働への考え方が少しづつ変わってきました。

≫≫私が走ったのはマミートラック。ワーママの働きやすさを選べる時代になればいいと思う

個人の力は小さくても、少しづつ少しづつ、すべての人が自分に合った働き方ができるように

変わってきてるんだと思います。

どんな働き方を求めるかはその人によって様々で、まったく同じ働き方を求めることなんてありません。

同じ状況だったとしても、望む働き方はきっと違うはず。

「子どもがいる」

「助けてくれる人は周りにはいない」

「でも稼がなければ子どもを育てることができない」

頼りになるのが自分しかいない状況でも、ママが働きやすい職場が増えればいいと思う。

子どもと仕事とお金、どれか一つを選んでその他を犠牲にする方法ではなくて、

どれもバランスを保ちながら妥協しながら、働けるようになればいいなと切に願う。

 

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