子育てに疲れたから働きたい…仕事は母親の救いになるのか?
子育ての大変さって、子どもをかわいく思う気持ちに反比例してるわけではありません。
「かわいいから、子育ての大変さがチャラになるわ」
もちろんこういう気持ちがないわけではないし、子どものかわいさに報われた気になることもある。
でも、本質的な大変さがなくなるわけじゃないんですよね。しんどいものはしんどいっていう。
こういう育児の辛さ、仕事をすることは母親の気持ちを救うことになるのか?
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目次
育児が辛いから働きたい。仕事はその気持ちを楽にできるのか
私が職場復帰をしたのは、第一子が生後9ヶ月のとき。
それまでの私の子育て生活は、ほぼほぼワンオペだったんですね。
≫≫育休中はワンオペ育児だった。子育てが楽しかったのは期間限定だったから
旦那さんの仕事は激務で、土日もあってないようなものだったし、平日の帰宅時間も遅い。
まだ赤ちゃんだった第一子と、顔を合わせること自体がレアだったので、当然あまりなつかない。
もともとズボラで、何事に対しても適当な私の性格上、そこまで辛いと感じることはなかったけど、
旦那さんは「子どもに関われない」ということが悲しかったようです。
過ぎてみれば良かったことしか思い出さないので、辛い思い出はあまりありません。
ですが思い返してみるとやっぱり、
「今日は1日、大人の人と会話することがなかった…」
「ご飯食べてない…トイレくらいは行かせて…」
自分でコントロールできないジレンマっていうか、鬱屈した思いはあったんですよね。
育休が終了して、仕事復帰のとき。
もちろん育児と仕事の両立にものすごく不安はあったし、とても怖かった。
それでも、職場復帰の当日。めちゃくちゃ楽しかったんですよ。
久しぶりの会社だから、やった仕事なんて書類の整理とか掃除とかそれくらいのもの。
ポジション的には新入社員のお手伝いって感じ。
それでも、ものすごく楽しかったんです。
月並みな言い方ですが、「子どもがいない時間」「子ども付きではない自分」「自分だけの自分」
これって母親にとっても、すごく必要なことなんじゃないかと思ったんです。
働くことは子育てからの逃げではない、向き合い省みる時間である
母親が働くことは、今や後ろ指をさされるようなものではありません。
むしろ、働いていない母親のほうが肩身が狭い思いをすることも多いんじゃないかな。
でも当の母親は、子供の年齢が小さければ小さいほどに「これは逃げなんじゃないか」と思うことがあります。
子育てが辛いから、その逃げる道として仕事を選んだんじゃないか、とか。
そう思いながら働くことは、子どもにも職場にも失礼なんじゃないか、とか。
でも、仕事は子育てから逃げることではないと思います。
≫≫仕事をしたいと思うのは子育てから逃げたいだけなのか?主婦が働く理由とは
こんなことを言っちゃうと、「仕事をなめてんのか」って思われちゃいそうですけど。
母親は基本的に、仕事中でも子どもの存在を忘れることはありません。
何をしてたって、ふとした瞬間に子どものことが頭をよぎる。
(´・ω・`)「あのときの言い方、やっぱり悪かったよなぁ」
(´・ω・`)「あの子、こんなこと言ってたよなぁ」
大人同士であればクールダウンできることが、24時間一緒にいる子ども相手だとできない。
母親が仕事をしてる時間って、ある意味では、子どもと向き合い自分を省みる時間でもあると思うんです。
仕事はママの居場所になる。居場所ができれば子どもへの接し方が変わる
今って、母親同士のつながりかたが難しいと思うんですよ。
思うんですよっつって、私がママ友づきあいが苦手ってのもあるんですけどね。
「なるほどなぁ」と思った例が、石川結貴著『子どもの無縁社会』に登場するエピソード。
ある社宅での一コマです。
・90年代半ば、夏に社宅前の駐車スペースで水遊び用の大きなビニールプールが置かれ、全員ひとつのプースで水遊びをする。
・2000年代、複数のプールが置かれるようになり、子どもたちは別々に水遊びをする。
・2000年代後半、ビニールプールそのものがなくなった。
協力や共用よりも個人の主義主張を尊重するおとなの都合で…(中略)
私が子供の頃は、近所に住む子たちと遊んで、自然と親同士のつながりもできていてっていう。
その場にいさえすれば、それなりのコミュニティができてたと思うんですね。
そういう付き合いが得手不得手は別として、関係を持つことはそれほど大変じゃなかった。
けど今は、親同士のつながりを持とうと思うと、わざわざそういう場に足を運ばなきゃいけません。
そういう習い事をするなり、イベントに行くなりしないと、ママ同士のコミュニティに入るのって難しいです。
私は特に、住んでいた地域が地元ではなかったので、より一層、つながりを持てなかったんですよね。
そうすると、私の居場所は狭くて古い3LDKの賃貸マンションの中の、母親の顔のみ。
そりゃあ、息苦しくなるし「もう嫌だ!」ってなる。
そういうときに、仕事をすることは自分の居場所を作ることにもなるんですよね。
自分の居場所が自宅マンション以外にもできると、気持ちに余裕ができます。
理不尽なことに寛容になれるし、優しくなれる。
人によるとは思うけど、仕事によって救われる母親もきっと多いと思います。
育児の大変さから働きたいと思うことに後ろめたさを感じる必要はない
子どもが小さいうちから働くと、「まだこんなに小さいのに…」
大きくなっても働いていないと、「いい身分ね…」
何かっていうとゴチャゴチャ言われやすい「主婦」というポジション。
( ゚д゚)「関係ねぇやつは黙っとけ!」(失礼)
働きたいと思う動機がどうであれ、仕事をしたいと思う気持ちがあって、そしてそれによって子どもと向き合う自分が楽になるのであれば、
決して後ろめたく思う必要なんてありません。
子育てへの感じ方なんて人それぞれで、どうすれば子どもにとって一番いいかも、家族によって違います。
外野からの意見はまあまあ大変だけども、それこそ「黙っとけ」です。
軌道修正はいつでも可能だし、寄り道してるヒマだってたくさんある。
「こうすればいいかも」と思ったことに、手を伸ばしてみるといいかなと思います。
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