時短勤務の給与が安くて辞めたくなる…少ないこそのメリットと将来のこと
産休や育休をとって復職した方は、短時間勤務を選択することが多いですよね。
私もそうでしたし、職場の先輩ママさんも一定期間は時短勤務をされていました。
で、最初のお給料日。
('ω')「マジか…!こんなに給料って下がるものなの?!」
最初の1か月、子どもの病気で休みがちだった私の給与明細は文字通りパートなみ。
それゆえに退職が頭をよぎる方もいるかもですが、そんなときに考えておきたいこと。
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目次
時短勤務の給与、平均ってどのくらい?安いと辞めたくなることもある
短時間勤務というのは、1日の労働時間を短縮して勤務すること。
2009年の育児・介護休業法の改正により、各事業主に制度導入が義務付けられました。
短時間勤務制度の原則は、1日の労働時間を6時間(5時間45分~6時間)にすること。
・実際に何時から何時まで働くか
・6時間以上の労働も選択可能にするか
ここらへんは会社によって違いはありますが、基本的には6時間っていうことですね。
そして気になる「短時間勤務者の賃金」ですが、細かい規定は会社によってさまざま。
多くの会社では、働いていない時間の給料までは保証しないのではないでしょうか。
私が時短勤務をしていた会社では、例えば6時間の短時間勤務であれば
例えば20万円の給料だったとしたら、15万円になるっていう感じです。
実際にはここから税金関係が差し引かれたり手当があったりするので、ざっくりとです。
短時間勤務制度では、「短時間にした勤務時間」が所定労働時間になるので、6時間以上働いた分に関しては残業代が発生します。
ですが、残業ができないから短時間勤務を使ってるわけですしね。
なんとなく気まずくて、少しの残業なら定刻帰りにしちゃうっていう方もいるかもです。
短時間勤務で給与はいくらに?気を付けておきたいこと
復帰後数か月は、手取り給与額が大きく下がっている場合も。
社会保険料は毎月の給料から天引きして納めますが、その計算の基となる収入は、通常4月~6月の3カ月の平均を使って決めています。
ただし、育休を終えて、3歳未満の子どもを育てる人が職場を通じて「育児休業等終了時報酬月額変更届」を提出すると、時短復帰後の3カ月間の収入を基ととして、社会保険料を決め直します。
要は、復帰してから3か月ほどは、フルタイムで働いていた時の給料で算出された保険料を支払わなきゃいけないっていうことですね。
時短勤務と会社からの評価の関係
ここで一回話はそれちゃいますが、短時間勤務者のため息の元は給与だけではなく「短時間勤務にしたゆえの評価」でもあります。
子どもがいるから今までのようには働けないし、ときには仕事を放り投げて帰らなきゃなこともある。
自分の積み上げてきた評価が下がってしまうのは仕方ないけど、それでもため息案件です。
第一生命のアンケート結果によると、適正に評価されていると感じる時短勤務者が多いものの一方で
「就労時間が減った分の給与が減り、人事評価も通常勤務者と比べて低くなっている」の回答者も約3割です。
短時間勤務制度を利用したために、人事評価を低くされていると思っている人もいるようです。
働きたくても働けない状況や、思うように仕事をすることができない環境。
それに加えて低くなった賃金が、「もう辞めてもいいかな…」という気持ちになったりする。
人が仕事に対して感じるやりがいっていろいろありますが、他人から評価されることも大きいですよね。
仕事ができる人で、過不足なく働いているのに「評価が出ない理由が短時間勤務のせい?」と思ってしまったら、やっぱりやる気はなくなっていっちゃうかもしれません。
≫≫私が走ったのはマミートラック。ワーママの働きやすさを選べる時代になればいいと思う
時短勤務で給与が少ないことは女性の職場では働きやすさにつながることもある
子どもを育てながらの勤務は、普通に働いているよりもお金がかかります。
・保育料
・宅配食などの食事代
・家事サービスなど
スムーズに家事育児と仕事を両立しようと思えば、それだけ出費も増えます。
私の場合は、勤務が終わる時間が保育園のお迎えにどうしても間に合わなかったので、ほぼ毎日特急で帰ってたんですよね。
毎日700円の特急代金の出費、1か月で換算するとけっこうデカい。
('ω')「なのに給料も下がるってさ…」
出費は増えるけど給与は下がるっていうの、なんだかなぁな気持ちになることもあるんですが、一つメリットが。
それは、女性が多い職場においては「自分よりも給料をもらっていない」っていうのが働きやすさにつながるっていうこと。
女性が多いっていうのは、語弊があるかもですけど。
世の中には一部の少数ではあるものの、時短勤務をしても正規の給料をそのままもらえるっていう方たちもいます。
教員とかそうだった気がしますが、うろ覚えなのですんません。
「自分と同じ給料なのに、自分より必ず先に帰っていく」
子どもがいて大変なんだろうということが分かっていたとしても、これってプラスの感情にはならないはず。
給料が少なくなったっていうことが、その後の働きやすさを生み出してくれることもあるわけです。
私の時短勤務での給料と周りの反応
私の職場では、長時間残業はザラ。
残業代を合わせたら、それなりの金額をもらっていたんじゃないかなと思います。
少なくとも、不満に思うレベルではありませんでした。
が、時短勤務になって給与が減り、子どもの熱や病気で休み有給がなくなり。
私の給与平均って、フルタイムのパートの方よりも少なかったんですよ。
もちろん、1年目の新卒の子よりも少ないことは言うまでもない。
ですが、周りの社員もパートさんも、私の給与形態のことを知らなかったんですよね。
そらそうですね、自分が利用してみないと時短勤務でいくらもらえるかなんて計算したりしないですし。
('ω')「いや私、先月の給料○○円だったんだよねー少ないっしょ」
驚愕されまして、それ以降の周りの皆さんの反応が少し優しくなったっていう。
子育てへの理解をしてくれている方々は、最近では多くなりました。
融通してくれる人もいますし、優しい言葉をかけてくれる人もいます。
しかしその一方で、なんだかなぁっていうわだかまりを感じている人だって少なくないはず。
私だって、逆の立場なら思っちゃうかもしれません。
そういう人たちのわだかまりを、ほんの少しだけ緩和してくれるのが給与の差かなと思います。
短時間勤務の給与の低さで退職するのはもったいない。将来を思えばこそ
基本的には私、今の職場だけが働き先ではないと思っているし、働き方は自由に選ぶべきだと思っています。
納得できず無理をしながら働くよりは、自分に合った働き方を探したほうがいいんじゃないか、と。
ですが、「短時間勤務の給与の低さ」のみを理由にして退職してしまうのはもったいない。
内閣府の国民生活白書によると
育児休業を1年間取得した場合の生涯所得:2億5737万円
出産退職後、子が6歳でパート勤務:4913万円
もちろん、母親が働き続けるということは子どもにも関係すること。
状況によっては続けたくても続けられないこともあるし、金銭だけでは考えられないこともあります。
が、これだけの生涯所得の違い。
もし働きやすい環境にいるのであれば、今だけの給与の低さは働きやすさの代償として我慢するべきかなとも思います。
私は正社員をリタイアしちゃった人間なので、偉そうなことは言えないけど。
まとめ
心配性でなおかつ過保護な私からすると、母親が思いっきり働けるようになるのってかなり先のことかなと思います。
中学生は思春期やら反抗期やらで、学業も友達関係も注意してみてあげたい。
高校はこれからの進路、見守りつつ支えてあげたい。
でもその一方で、働く母親の姿を見せ続けることが、子どもにとってどれほど有益だろうとも思います。
働き方は人それぞれ、自分に合ったものがあると思います。
給与だけではなく、働きやすさや周りの人との相性なども考えつつ、将来を考えていけるといいかなと思ってます。