共働きは中学受験に不利なのか?わが家が考える子どもの進学先問題
首都圏では特に、多くの子が中学受験をすると聞きます。
私が住んでいる地域はそれほどではないけど、クラスの3分の1くらいが受験をし、半数程度が一度は中学受験が頭にかすめるという雰囲気。
中学受験はわりと身近にあり、それは専業主婦家庭でも共働き家庭でも関係ないかと思われます。
こんなふうに言われることもあるわけですが、実際はどうなんでしょうか。
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目次
共働きは中学受験に不利なのか?わが家が思うことは
わが家は、旦那がサラリーマン、妻がフリーランスという家庭です。
私は在宅仕事のため、外に出て働いている主婦よりは時間の融通がきくし、なんたって家にいます。
そういう点では「ガチワーママ」よりもはるかにぬるい環境下での話ですが、子どもの中学受験をすることになりました。
んでですね。
共働きの、というか、母親が働いていると、例えば習い事の送迎ができなくてなかなか習わせられないとか。
練習をするのに付き添えないから上達しないとか、マイナスなことをよく聞くわけですね。
それに追随するように、「中学受験も不利じゃない?」
共働き家庭の子の中学受験には一長一短があって、一概に不利だの有利だのと言うことはできません。
良い面があればやっぱり悪い面だってあるし、その逆もまたしかり。
共働きだからと言ってあきらめる必要はないし、専業主婦家庭が必ず合格するわけでもありません。
中学受験しようか悩んでいる方は、自分が働いていることを理由にする必要はないと思うんですね。
共働き家庭が中学受験をすると有利な点
金銭的な余裕
これはもうまず間違いないですね!
共働き家庭の多くは、専業主婦家庭よりも世帯収入が多いはず。
金銭的な余裕があることで、受験する学校を選ばなくてもよくなる(学費で選択しなくてもいい)し、塾の講習も迷うことなく行かせることができます。
マイナビの『中学受験ナビ』によると、中学受験に関する塾費用は
小学4年:年間40~50万
小学5年:年間60~70万
小学6年:年間約100万
データ引用:マイナビ中学受験『中学受験塾にかかる費用と出願費用』
学年が上がるにつれ、月謝額が増えるのはもちろんですが、講習などの特別授業料が高くなってきます。
頻度も多くなるし。
そのため、1か月のお給料よりも高い金額を塾費用として捻出しなきゃなんですね。
私立に進めば、その後の授業料も高いですし、子どもの学力云々の前に経済的な基盤がどうしても必要です。
中学受験には、まずお金が絶対的に必要。
そういう点において、共働きは確実に有利です。
中学受験では、子どもにどれだけお金をかけられるのかというのが、合否をわけることだってあります。
一般的な一馬力の家庭よりは、かなり有利に学力を伸ばしていけるのではないでしょうか。
自分からできる子も多い
幼いころから団体生活をしてきたワーママの子は、「自分のことは自分でやる」ということが徹底している子もいるとか。
これに関しては「個人差があるでしょ」と思っちゃうんですが、責任感がある子が多いんだってさ。
ちなみにうちの子は1歳前から保育園に通い始めましたが、責任感は強くないですし、自分のことは自分でやるという気概を感じたことはありません。
統計をとったら、もしかしたら共働きの子のほうができることが多いのかもだけど。
これに関してはマユツバ。
共働きが中学受験をする上で不利な点
塾に任せきりになってしまう
中学受験漫画の『2月の勝者』という作品で、冒頭に出てくるのがこんな言葉。
合格できたのは、父親の経済力と母親の狂気
「父親の経済力」に関しては、共働きだからクリア。
「母親の狂気」は、母親がどれだけ子どもの受験に注力するかということだと思いますが、これが共働き家庭には非常に難しいです。
なぜかってもう単純に、時間が足りないからです。
中学受験をすることに決めたと言っても、毎日の家事がなくなるわけではなく、子どもの受験関係の雑務が増えるのみ。
今までも時間がなかったのに、これ以上に時間を奪われることが増えるわけです。
「本当は勉強見てあげなきゃだけど、明日でいっか…」
「ちゃんとやったかどうか確認しなきゃ…でも今日はもう無理だ…」
こういう日が増えると、やっぱり子どもの意識はだれていってしまうことだってあります。
母親による徹底的なサポートは、どうしても専業主婦のほうがやりやすいはず。
「中学受験は共働きには不利」と言われる理由の多くは、まさにこの点。
親が子につきっきりになれないことが、そういわれてしまう理由かと思います。
・両親ともに時間の使い方を考え、子どもにさく時間を増やす
・やらなければいけないことをリストアップし、効率的に動く
受験の準備期間は4年生からの3年間。
有限なものだと覚悟し、時間の使い方の見直しが必要です。
共働きと中学受験、子への向き合い方は個人差があって当然
親がまったく関与していなくても、自分で決められたことをしっかりできる子もいれば、親の監視下でなければ一生懸命になれない子もいます。
うちの子は、低学年のうちはコツコツできる子だったんですが、高学年になるにつれて、誰かが監視していないとついさぼってしまいます。
大人になっていく過程の子たちなので、1年前と同じとは限らないし、個人差は大きいです。
中学受験するうえでの子どもへの向き合い方には、個人差があって当然なんですよね。
わが家の中学受験の方針は、「受験を自分のこととして考える」ということ。
本人がやりたいと言って始めたことなので、親にやれと言われて無理に勉強するものではありません。
本人が「やらなきゃヤバイ」と思わないと、ちゃんと勉強できないと思います。
他人事のような受験への向き合い方を子どもがしていたら、当然だけど一人では何もできません。
仕事をしている親は四六時中見ていることはできないし、仕事が終わったらご飯も作らなきゃいけません。
時間がどうのこうのっていうよりはまず、「勉強せずに不合格で辛い思いをするのは自分なのだ」という意識を持たせることが重要なのではないかと思います。
ある程度は自発的にやってくれないと、働きながら受験のサポートなんて難しすぎる。
意識が変わるのなら、共働き家庭の子の中学受験ってそれほど不利なことばかりではないと思います。
わが家もまだ暗中模索な部分もありますが、時間を作りながらがんばっていきましょう!
わが家の受験生の勉強時間
私の場合、日によっていつまで仕事をしないといけないかが異なります。
子どもがいない時間はすべて自分の仕事にあてたいので、子どもの帰宅後は家事も残っています。
いつも理想通りにはいっていないけど、調子の良いときの1日のスケジュールがこちら。
6:00 子どもと私起床
子どもは勉強、私は朝食づくりと家事
7:00 下の子起床、朝食、学校の準備
7:50 登校
…
16:00 下校
習い事や遊ぶ約束がなければ宿題→塾の宿題
18:00 夕食、お風呂、明日の学校の用意
20:00 下の子就寝、上の子勉強タイム(母付き添い)
21:30 上の子就寝
子どもは2時間~3時間ほどの勉強時間。
習い事がある日には、ぐっと少なくなって1時間程度の勉強時間です。
6年生になればもっと増やさないといけないと思っていますが、今はこれくらいが限界値かもとも思ってます。
どこから時間を作り出そうか。なかなか難しいですね。。。