転勤族妻や子育て主婦の仕事にミステリーショッパーはおすすめ?私の体験談
いつ引っ越さなきゃいけないか分からない転勤族妻や、なかなか外で働くことができない子育て中の主婦。
決められた日と時間に働けない人に、今も昔も人気なのが覆面調査員。
ミステリーショッパーの愛称で呼ばれることも多いこの仕事、お客さんのふりをしてその店の調査をするというもの。
実際にはどうなの?ということで、実際に覆面調査員をしたときの体験談レポです!
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目次
ミステリーショッパーってどんな仕事?
前述したように、簡単に言うと「お客さんのふりをしてお店の調査を行う」という仕事。
ミステリーショッパーとは、サービスを改善するための手法で、アメリカで生まれました。
アメリカでは、ファーストフード店や小売店、銀行、行政機関など対面販売を行っているほとんどの店舗で導入されています。
お買い物客となりお店に行き、お買い物をしながら店員やお店を項目・基準に沿ってチェックします。
調査の形態にはいろいろあるようですが、一般的なのは調査会社を経由して募集されるもの。
私が登録している会社も、企業から依頼されたものを調査会社を通して応募する仕組みになっています。
私たちから見ると「楽にお得さを味わえる」という意識が強いですが、実際はけっこうシビア。
会社としてはお金を払って依頼しているわけで、私たち調査員の意見をよりよい店舗運営に活かそうと思って導入しているわけですね。
そのため、調査内容の確認もしっかりされます。
レシートの提出は必須ですし、場合によってはレポート内容の精査も詳しく行われることだってあります。
私が登録した当初(おそらく6~7年前)よりも、今のほうがはるかに厳密に精査されていると感じます。
「客の意見を店舗運営に活かす」ということが主な目的であるため、調査員が見るべきところはハード面ではなくソフト面。
「建物が古くて~」「壁の色が~」みたいな、改善が容易でないものではなく、サービス面や接客態度などの改善可能な点を中心に見ることが多いです。
そらそうですね。建物のこと言われても、そんなこと働いている人のほうがよっぽど分かってるはずですもんね。
ミステリーショッパーにはどんな案件がある?
案件は本当にさまざま。調査会社によって得意分野が違うということもあると思いますが、
・ガソリンスタンド
・飲食店
・物販店
・美容院 など
男性向けのものや女性向けのものなど、案件によって募集年齢や性別も異なります。
もちろん謝礼金額も異なります。
調査案件の選び方は?
小さい子供がいた私は、とりあえず「無理をして調査する」という選択肢はナシ。
・子どもが同伴してもいいもの(募集条件に「子ども可」とあるもの)
・生活圏内から離れていないもの
・好きなものや興味があるもの
・元手がかからないものやもともとしようと思っていたもの
こういうのを中心に選んでいました。
ただまあこういう「やりやすい案件」は、募集人数が多くなりがち。
多くの場合は抽選でお仕事が決まるので、当たりにくくなってしまうのが難点。
ですが、無理をして応募して結局「できませんでした」となるよりは、必ずできるものをコツコツ応募してっていうほうがいいです。
調査の内容はどんなもの?
清掃が行き届いているか、スタッフの対応はどうだったかなどが基本的な事項。
案件によっては、もっと細かく「こういうところを見てね」と指定される場合もあります。
覆面調査員だとバレてしまうことは何よりも厳禁!
そのため、調査内容は頭の中に入れておいて、不自然な行動がないように行動します。
もし調査の指定内容が多すぎて覚えられないという場合は、スマホにメモしておくのがおすすめ。
わざとらしくならないことが前提ですが、スマホなら見ていても怪しくないですもんね。
私が調査をした案件ではありませんでしたが、場合によっては写真撮影などをしなければいけないこともあるとか。
怪しまれずに写真撮影って、けっこうハードル高め。
ちなみに私が飲食店の調査員をしたときの、調査事項の一部がこちらです。
・どれくらい待ち時間があったか
・待っている最中のスタッフの声掛け
・テーブル近辺の清掃
・トイレの清掃
・スタッフのサービス
・注文を聞きに来るまでの時間
・食事の盛り付け
入店から退店までの間、けっこうすることや見ることは多いです。
調査後のレポート仕事は大変!
調査が終わったらレポートを書いて、それが受領されたら謝礼がもらえ、調査が終了します。
私が登録している調査会社では、各項目の評価を5段階でつける部分と、自由に記述する部分があります。
記述部分も多く、文字数が指定される場合もあるのでしっかりと記載しないといけません。
レポートを作成しているときによくあるのが、「あのときどうだったっけー?」とあやふやになってしまうこと。
私は、忘れそうなことがあるときや、これ書きたい!と思ったものに関しては、トイレに行ったときにスマホにメモ。
スタッフの方の前でメモしちゃうとバレることもあるので注意です。
このレポートがけっこう大変で、レシートを添付したりなんだりと、わりと時間がかかります。
ネタが豊富にある場合でも、1時間くらいはかかります。
「調査後○○日以内に提出してね」という指定があるんですが、なるべく早く書くのがおすすめ。
その店の雰囲気や接客をしっかりと覚えているうちに書かないと、仕上がりのよいレポートになりません。
もしレポートが却下されてしまうと謝礼が出ません。
使った金額もすべて自腹になってしまうので、「帰るまでが遠足」ならぬ「レポートまでが調査員」という意識で。
ミステリーショッパーの謝礼金額
もっとも気になるのは、やっぱりミステリーショッパーで得られる謝礼金額。
・実費を差し引いて謝礼が多く残る
・実費を差し引くとトントン
・実費を差し引くと足が出る
いろんな金額設定があるわけですが、謝礼金額が多く残るっていう案件はあまりありません。
例えばこんな案件。
居酒屋の覆面調査
・謝礼金額:2600円
・利用金額:2000円以上
・人数:大人2名以上5名以下
・クーポン利用:不可
利用金額よりも謝礼のほうが高いものの、おそらく足が出てしまうんじゃないかと思われます。
ミステリーショッパーでは、交通費は出ないのが一般的ですしね。
そしてこんな案件も。
居酒屋の覆面調査
・謝礼金額:5000円
・利用金額:6000円以上
・人数:大人2名以上5名以下
・クーポン利用:不可
こちらはもう、最初から利用金額のほうが高いので、必ず足が出る案件。
「普通に食べに行くよりもお得だね」という感覚ですね!
主婦の仕事としてミステリーショッパーはおすすめか?
ミステリーショッパーは、「稼ぐ」というよりも「お得」を味わうもの。
金銭が発生するものなので適当にすることはできませんが、仕事としては成り立たないのではないかと思います。
だって、謝礼金額は残ったとしても1000円程度。
それに対して調査に何時間もかけ、レポートにも時間をかけ、仕事としてのコスパは非常に悪いです。
とはいうものの、覆面調査員って楽しさやおもしろさもあるんですよね。
「私は調査してるのよ」っていうドキドキもありますし、安くサービスを受けられるというメリットもあります。
・どうせ外食に行くならミステリーショッパーの案件を探そう
・どうせ何かを使うならミステリーショッパーの案件を探そう
来店が必要なものだけではなく、今では在宅でできる調査も多数あります。
仕事ではなく、節約や楽しみとして利用してみるといいかもしれません。